2016年熊本地震関係

2016年07月16日

阿蘇カルデラ内に液状化

今朝の西日本新聞刊に阿蘇カルデラ内の液状化分布の記事が載っていました。

防災科学技術研究所の先名主幹研究員と若松教授(関東学院大)が発表したものです。
液状化の地点は2000か所以上です。
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画像は夜付け足します。たぶん防災科研にHPにもっと詳しく記事が載っていることでしょう。



4月19日付けの記事です。
http://blogs.yahoo.co.jp/oyz87/37145470.html


oosimayamazakura2 at 07:02|Permalink

2016年05月23日

熊本地震による落石状況

熊本県益城町から約25km離れた菊池市の国道・県道では、大きな石が道路上に落下しています。いわゆる落石です。島根県落石事故と同様2~3m径の巨石が落ちてきました。

落石対策工には各種ありますが、巨石対応には根固め工やロックキ-パー工・ロックシェッド工があります。

ロックキーパーは、道路山側に設置して落石をクッション砂やコンクリートで受けるものです。

ロックシェッドは半トンネル様に道路を覆うものです。


上から落ちてきた転石です。斜面からの巨石落石です。
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側道に径2m近い石が落ちています。後ろにロックキーパーが見えます。
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ロックキーパーの背後で巨石が捕捉されています。対策工が効果を発揮しています。
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違う個所ではロックキーパーが衝撃により破損しています。
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同近景。
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道路を飛び越えて、道路の反対側に落ちてきた衝撃痕です。
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同。落下して5m先に止まる。
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約100m上から崩落しています。巨石が累積しています。一番の難工事現場となるでしょうか。下部を根固めしてロックシェッド工をするでしょうか。
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阿蘇溶結凝灰岩の溶結部が2~3段の崖を作り、そこが落石の発生源になっています。熊本、宮崎、大分県の道路は注意が必要です。


oosimayamazakura2 at 14:03|Permalink

2016年04月24日

熊本市菊池市周辺の道路事情

4月21日現在、菊池市立門の阿蘇スカイライン(県道45号、阿蘇公園菊池線)では、菊池渓谷入口の菊池川第五発電所の手前約300mで、土砂崩壊により全面交通止めとなっています。開通には時間がかかる模様です。さらに上方にもう一か所崩壊現場があるようです。
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また、菊池市から日田市に抜ける国道385号では、日田市上津江町川原できょうから全面交通止めです。


観光にも登山にも道路状況が悪いようです。



午前中菊池市内のコンビニ2か所に寄りましたら、弁当・パンなど売り切れでした。一食抜いても死ぬわけじゃなし。

他県からの救護班の車両など多数応援に来ていらっしゃいます。感謝申し上げます。明日は我が身となるかもしれません。

福岡市の応援団など菊池市のホテルで一人部屋を数名で利用?しているようです。
やはり自己完結型か日帰りが望まれます。

今日はボランティアで道路防災点検の極一部をお手伝いしました。


oosimayamazakura2 at 22:37|Permalink

2016年04月20日

モンベル頑張って

昨日夜11時からテレビWBSで、放送していました。

モンベルは南阿蘇村でテント、寝袋他無料で貸出ししているそうです。

すごい企業活動です。頭が下がります。明日あさっても寝袋100袋を提供するそうです。

2000人くらい駐車場を含めて助かっています。


モンベルでは緊急チームを組織しており、災害時に対応できるとのこと。


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何か買って貢献しましょう。


車中泊でなく、テント生活はエコノミー症候群対策に効果的です。


oosimayamazakura2 at 18:57|Permalink

川内原発必要?

だんだん近づいているように見えます。

川内原発異常なしとばかり言っています。震度4はありました。今後さらに5以上も被るかもしれません。予防という視点もあります。

地震の今後の状況はよくわからないので、予防的に止めるという判断もあります。

手遅れにならないうちに原発停止して欲しいものです。


責任はだれが取ります?

無責任日本です。

oosimayamazakura2 at 18:31|Permalink

阿蘇米塚の変形

西日本新聞の2016年4月20日朝刊記事です。

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「阿蘇山の米塚に亀裂」。国の名勝地で天然記念物。米塚は火砕丘で、スコリアなどがゆるく堆積した地層からなると考えられます。


1.火口内に向かう亀裂がある。
2.山体の亀裂はすべりによる亀裂もある。
3.麓には連続した亀裂がない。

以上により断層帯による亀裂でなくて、山体が揺すられたことによる崩壊の亀裂と考えます。

国土地理院による航空写真画像です。
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oosimayamazakura2 at 13:37|Permalink

日本全国を揺らした地震

知らなかった?のですが、初めて日本全国を揺らした地震が去年あったようです。
かすかに記憶はありますが、忘れてしまいました。

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2015年5月30日の小笠原諸島西方沖地震でM8.1、深さ682kmです。北海道から沖縄まで揺れました。太平洋プレートがフィリッピン海プレートに潜り込んでの深さだったからでしょうか。気象庁のデータベース、震源分布図から引用しました。


木村政昭先生のHPから図面をお借りしました。

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2015年11月14日のM7.0の川内沖の地震が気になります。ここからスタートしたのでしょうか?

2019年までのM8.7の日向灘地震(南海トラフ)も気になります。用心したほうがいいでしょう。串間市あたりに原発を誘致していたらとんでもないことになっていたでしょう。

沖の鳥島から北に延びる火山列が南海トラフと交わるところ(北緯31°0′、東経132°30′あたり)で微小地震の塊が出来ています。木村先生言うところの「地震の目」です。
要注意です。


大体地震大国・火山大国の日本に原発は無理です。


4月20日11時半現在の震源分布図です。九大地震火山研究センターより。
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1.日奈久断層の南部付近まで微小地震の帯が出来てきました。

2.九重火山付近でも微小地震が多く認められます。


oosimayamazakura2 at 11:07|Permalink

熊本地震の規模の大きさ

マグニチュードとか震度とか、ピンと来ません。そこで比較のために湯布院で起きたM5.3の地震を試しに「1」として、そのほかの地震の大きさの倍率を調べてみました。

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この表でわかるように、本震は非常に大きいエネルギーを持っていることが分かります。


M7.3の本震は、兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)と同じクラスです。


oosimayamazakura2 at 10:06|Permalink

阿蘇大橋斜面崩壊地の拡大

阿蘇大橋を流出させた山地崩壊の航空写真を見ますと、崩壊頭部の東西斜面に多数の亀裂が入っています。今後の地震でさらに崩壊する可能性があります。

この地点は阿蘇市や竹田市を結ぶ国道57号の重要路線であることから、3~4kmの新設トンネルで迂回する方が宜しいのではないかと思います。

取り敢えずは県道28号の俵山峠を迂回するしかないでしょう。この道は交通止めます。北のミルクロードが通れるようです。


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国土地理院のドローン撮影は、崩壊地頭部周辺の状況を撮影してもらいたかった。


応用地質専門の技術者が撮っていないとポイントを押さえていない、役に立たない、画像になっています。航空写真判読を行って、図面に落としてから現地を歩きます。GPSで現在地を押さえながら踏査します。


(4/21追加)
午前中の大雨で救助作業を中断したようです。二次災害が起きなくてよかったです。


oosimayamazakura2 at 00:05|Permalink

2016年04月18日

九州中部地震と思う

熊本地震は気象庁の方も言っていましたが、名前が変わる可能性があるとのこと。
今日18日は変わらないとのこと。

西日本新聞に記事で阿蘇カルデラ内にまで断層が伸びている図がありました。

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この図で、別府-万年山地溝帯の断層は東西性の正断層で落ち込んでいます。布田川断層は、NE-SW走行で、走行を切っているので、直接阿蘇地方から由布院まで連続するとは考えにくいです。もっとも地下深くで繋がっている可能性は無いとは言えませんが・・・。

益城町上陣堂園地区の4月16日付け航空写真が出てきました。
下陣地区の川の堤防に曲がりが認められます。水田に変状もあります。

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さらに東方の上陣堂園(どうぞん)地区の畔の曲がり状況です。黒プラス記号の右側です。2m弱の右横曲がりです。
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阿蘇地区の地震の爪痕を国土地理院の4月16日撮影の航空写真で確認しました。

赤川の阿蘇西小の北西に亀裂が伸びています。
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さらに北東方向の写真を見ると、下ノ原南~広瀬~新井手川に局部的に伸びているのがわかります。見ずらいと思いますが、薄く赤色鉛筆で着色しています。
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さらに北東方向ではよくわかりません。


あすから一週間くらい今回の災害関連の仕事です。日奈久地震に注意して動こうと思います。運を天に任して。

仕事が急にキャンセルになりました。


(4/19)

1.内牧南にある新井手川の亀裂が北端のようです。

2.内牧から東の山田・山下にかけて無数の液状化現象が見られます。噴泥、流水跡や噴砂丘が見られます。農地復旧が大変でしょう。

3.赤水付近では、赤水が噴出しています。

阿蘇カルテラ内には、軟弱地盤やリモナイト(褐鉄鉱)があるのは知っていましたが、黒川などの蛇行が顕著でした。三日月湖やその痕跡が航空写真で認められます。



布田川断層は、右横ずれ断層で、左雁行配列です。端部で隆起構造を形成する。

亀裂は「杉」の字状を呈します。


下陣地区と上陣地区の写真を交換します。
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oosimayamazakura2 at 12:24|Permalink

2016年04月16日

熊本地震。断層は転移するか?

地震災害お見舞い申し上げます。


今日は延岡から佐伯まで無料高速道を、佐伯からは通行止めで、大分、湯布院、日田経由の下道を使い、日田からは高速で太宰府まで通れました。時間は渋滞がなかったので5時間でした。

阿蘇の中心部で地震があり、また、その後湯布院でも地震がありました。気象庁は地震が北東方向に動いたと言っています。


九州大学地震火山観測研究センターの過去1日の震源分布をみると、九州をケサがけに横断しています。中央構造線の方向ではなく、阿蘇火山帯の方向のように見えます。

もし、この仮説が本当であれば、鶴見岳の噴火があり得ます。鶴見から伽藍岳への縦走は注意して行った方がいいと思います。念のためですぞ。

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(4/19 20:20追加)

池上さんのテレビでは、別府から真東に震源が続いているように見えます。これだと中央構造線に沿うような動きを示します。

九重山で噴火していないので、火山帯説は間違いかもしれません。いずれにせよ温泉泉質の変化や水蒸気量の変化など調べてからでしょう。

(4/20)
伽藍岳と鶴見岳、由布岳、九重硫黄岳付近を通る際にはヘルメットを被っているほうがよろしいかもしれません。御嶽山の時は突然噴火して災害に遭われたのですが、今回は事前に用意できますから。


防災科学研究所のHi-net高感度地震観測網の7日間の図を見ると、3つのセグメント(節)に分かれるようです。

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南西の八代方面へも転移しているようです。九大地震火山研究所資料による。

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『別府-島原地溝帯』(松本)の概要を、アーバンクボタの図から借用します。

別府~九重~阿蘇~熊本~島原につながる地溝です。布田川断層が南限を形成しています。
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oosimayamazakura2 at 19:03|Permalink