2018年11月
2018年11月16日
胆振東部地震の砂防学会報告
砂防学会第一次緊急調査団のA班の報告から。
www.jsece.or.jp/branch/hokkaido/common/media/pdf/20181025tokyo_houkokukai/A_tokyo20181025.pdf
まとめです。
[[attached(1)]]
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1.Ta-D(9千年前)の軽石層が選択的に崩壊している。
2.数千年前に複数個所江崩壊が発生していた。→ 繰り返し発生を示唆する
B班の結果では、
http://www.jsece.or.jp/branch/hokkaido/common/media/pdf/20181025tokyo_houkokukai/B_tokyo20181025.pdf
谷型と平滑型に崩壊を分類している。谷型では比高の3~4倍流下している。
C班の報告です。
http://www.jsece.or.jp/branch/hokkaido/common/media/pdf/20181025tokyo_houkokukai/C_tokyo20181025.pdf
流下比は、平行型で1~5、谷型で3~8程度である。物理試験データしかありませんが、Ta-d層は、高含水で流動化しやすい値を示しています。
喜多(2018)さんの崩壊地分布図です。約6千数百か所もありました。
力学試験値はこれからでしょう。期待します。
2018年11月15日
2018年11月11日
アセビの話
文八郎さんがアセビの藪漕ぎで難儀されたことで調べてみました。
アセビは、一般に『毒があり、馬酔木と漢字で書く。樹形は整っており、整枝も成長が遅いのであまりしなくて良い』と、あります。
果たしてそうなの?
さて、お勉強。
アセビは、Pieris japonicaで、ツツジ科アセビ属の常緑低木(4mにも達する)。日本に自生し、鑑賞用に植栽される。馬が食べると酔うがごとくふらつくからと言われていますが、足しびれが詰まったものから来ているのでしょう。ネジキやスノキと同じ仲間でした。
アセビの毒はグラヤノトキシン(旧名アセボトキシン)など。アセビが不自然なほど多い地域は、草食獣による食害が多いことを疑うこともできるといわれている。
しかし。アセビは先駆種かつ陽樹であり、落ち葉が他の植物の成長を止めさせるから単一林となるともいわれている。
さて、樋口山でのアセビは10年で密集して通りにくくなっていました。どこが’成長が遅い’でしょうか?
藪漕ぎには、九州ではスズタケが有名ですが、本州ではハイマツがあります。東北・北海道ではほかにもあることでしょう。
ハイマツの上を泳ぐという経験はありません。
もう花芽が付いています。
紫色の葉に変化しています。
六甲の森でアセビを伐採して他の樹種が自生回復する様子を何年も調べていました。
アセビが直径20cmくらいに大きくなると、幹下の1mか1.5mの空間は通り抜けることができるので、伐採していったん道が出来ると手入れ不要となるでしょう。
枝の頭部に葉が密集し、束生(そくせい)で弱い鋸歯と言われています。黄色のヒョウモンエダシャクという蛾が食害しています。この蛾も鳥から身を守っているのでしょう。
幼虫。
成虫。